ゲームで適当に遊ぶ

ファミコン中心に、いろいろなゲームを遊んだ感想とか適当に

宇宙より遠い基地

 前略! 当初は別のゲームをやろうとしたものの、候補に挙げていたゲームがどれも「このボリューム、1日じゃクリアできねぇ……っ!」となってしまい断念。どれにしようかなぁ……と思ってたところに降ってわいたソフトがこれ!

 第8回! コナミコンシューマーの黎明期を支えた名作!

けっきょく南極大冒険

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  もともとはMSX用の教育ソフトシリーズの第1弾として1983年にリリースされたソフトで、MSX時代は「I love 地理」というサブタイトルがついていた。教育ソフトというポジションだったにもかかわらず、教育要素はほぼなし。純粋なアクションゲームとなってたり。なんというか親御さんをだまして売りつける子供の興味を惹こうとする、涙ぐましい努力が伝わってきますな。ちなみに、これがコナミファミコン参入第1弾(同発として『イーアルカンフー』がある)。MSXでも参入第1弾だったので、コナミコンシューマー部門の「プライド」が感じられる一本でもあります。

 

 

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 ペンギン(のちにペン太と命名される)を操作し、南極大陸一周を目指すアクションゲームで、レースゲームのように背後から見た視点(バードビューっていうらしいけど、それで本当に合ってるの?)が特徴。BGMは「フランスのワルツ王」と謳われたワイトトルフェル作曲の「スケーターワルツ」。MSXト長調アレンジだけど、ファミコン版はホ長調アレンジになっているらしい(MSX版が手元にないので確認できない)。

 

 

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 クレバスや氷穴が点在する南極大陸の氷床を華麗に滑りながら、チェックポイントである各国の観測基地を目指すのが目的。ときおり出現する旗や魚は得点アイテムで、ハイスコアを狙うならば獲得は必須。クレバスに落ちてもミスにならず、ボタン連打で復帰可能。滑るスピードは十字ボタンの上を押すと加速していくけれども操作はしにくくなり、カーブでは慣性の法則にしたがって曲がりにくくなってしまう。また、氷穴やクレバスの隅っこにぶつかるとつまづいてスピードダウンしてしまうので、減速やジャンプでつまづかないようにすることも肝心だ。

 点滅する旗を取ると、頭にペギコプターが装着される。装着中はジャンプしたときにボタン連打すると最大4秒間飛行できるように。連続クレバスを減速しないで一気に駆け抜けられるので、タイム短縮にも緊急回避にも使える。未使用でも躓いたりすると消えてしまうので、使い惜しみはしないほうがいいかも。

 

 

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 登場する基地は全部で10カ所。オーストラリア>フランス>オーストラリア>ニュージーランド>南極点>アメリカ>アルゼンチン>アメリカ>イギリス>日本の順番で巡ることに。日本は昭和基地で確定だけど、ほかの国の基地がどこなのかはちょっとわからん。ただ、南極点の基地は、ほぼ間違いなくアメリカのアムンゼン・スコット基地なんだけど(南極点の基地はここだけ)。

  ちなみに昭和基地にたどりついたら、今度は難易度がアップして次の周回へ。当時のゲームの基本ともいえるシステムだね! なお、最初から高難易度でプレイすることも可能! 本当に難しくなるけどね!

 

 MSX時代は少しカクついていたスクロールはそれなりに改善され、慣性の法則が疑似再現されている操作感覚も独特でタイムアタックも熱い。しかし、オリジナル版の発売から2年が経過し、半年後には『一世を風靡したあのアクションゲーム』が発売するなどしたため、現在の評価は「悪くないが発売当時には少々時代遅れ」といったところに落ち着いてしまった感じがある。しかし、それはあくまで「現在の評価」でしかない。発売当時は人気ソフトの1本だったんだよ、ホント。

 

 

 そういう訳で、文章も軽量化してさくっと更新できた今回! 次は

「いろんな意味で話題をかっさらった、おもちゃ箱的なお祭りソフト」の予定! 予定は未定!

 

 第9回「友情! 努力! 勝利!」 お楽しみに!