ゲームで適当に遊ぶ

ファミコン中心に、いろいろなゲームを遊んだ感想とか適当に

稲妻を呼ぶライダーキック

 立て続けに更新していこうと思う今日この頃……。しかし、やっぱり想定以上に時間があいてしまった! そういう訳で、今回紹介するタイトルは悩まずに「相撲つながり」で決定! 世間ではクソゲー扱いだけど、小学生時代から大好きな版権タイトル! 本当にダメな点は1カ所だけなんですよ?

仮面ライダー倶楽部
激突ショッカーランド

 1988年2月3日バンダイから発売されたゲームで、ジャンルとしてはアクションRPGに分類される……のかな?。開発はさまざまなメーカーの下請けとして家庭用ゲーム機黎明期から業界を支えるトーセという話だけど、基本的に開発実績を公表しない会社であるため本当かどうかはわからない。きっと本当にトーセなんだろうけど。

 同時期に発売されたタイトルは『ガーディック外伝』『魂斗羅、そして社会現象にもなった超大型タイトルドラゴンクエストⅢ そして伝説へ』PCエンジンでは妖怪道中記がリリースされた時期でもあります。

 

 発売当時の86~90年ぐらいはSDブームだったというのは、前に『ウルトラマン倶楽部』で語ったとおり。そんな折、87年に生まれたコンテンツが、この仮面ライダー倶楽部』。主にカプセルトイ(塩ビ人形)での展開だったけど、そこそこのヒット(やっぱりSDの一軍は『SDガンダムだったので)。そして新作の仮面ライダーBLACKも放送開始し、にわかに仮面ライダーの注目度が高まった時期に発売したのが本作だ。

 

 ショッカーが開発したSD光線によってSD化してしまった仮面ライダーとショッカーが、世界をかけて戦う……というのが大筋のお話。最初は3つのエリアをそれぞれ1号、2号、V3で攻略をし、それらをクリアしたあとに3人が合流して2つのエリアを攻略していくというゲームで、アクションモードと戦闘モードで構成されている(説明書では買い物も「ショップモード」と別パート扱い)。

 

 

 ジャンプで障害物を乗り越え、カベにくっついたらAボタンで連打してしがみつき、よじ登ることもできる。ジャンプ中はAボタンの連打で落下を遅らせることもでき、障害物に頭をぶつけると一時的にヘコんでしまうというコミカル要素も。

 

 

 パンチは下に向けてしか撃てず、ライダーによってブロックの破壊力も違っている。破壊できない床などを殴ると、しびれてしばらく動けなくなってしまうのは御愛嬌。また、ステージ内にうろついている戦闘員もパンチで叩き潰せる。ブロックにはアイテムが隠されていることもあり、これらを使いこなして探索を進めるのも重要。また、ブロックを破壊すると、お金やバイク、風車などがでてくることがある。これらをうまく使うのも重要となる(ダイナマイトはトラップアイテムだけど)。ちなみにバイクは敵をひき殺せる楽しいアイテムで、ちゃんと6人違うデザインが用意されていたり。

 

 

 んで、このゲームはマネー・イズ・パワーの思想のもと作られていて、何事にもお金が絡んでいる。アイテムは言うに及ばず、お助けライダーの参戦や回復などのサポート要素、それどころかステージクリアにすらお金が必要となってくる。いかにして効率よくお金を稼ぐか……こそが、このゲームのカギなのだ。

 

 

 しかし、ブロックや戦闘では高くても5000円程度しか得られないため、お金を貯めるのは大変。正攻法で集めようとした場合、それこそ24時間まるまるプレイしていても足りないぐらいだ。だが、何事にも抜け道がある。それが、このライダールーレットだ。当たれば所持金が倍、はずれると半分になるミニゲームだが、当たりは4カ所しかない。一見効率が悪そうに見えるが、止まった瞬間にマイクに息を吹きかけるとルーレットが少しだけ動くのだ! これを利用してルーレットを当てまくって所持金を増やすというのが、このゲームの必勝法のひとつとなる。逆にいうと、このルーレット稼ぎが使えないステージは、難易度が跳ね上がるのだ……。ちなみに、勝ちすぎる(所持金が限界に達する)と、店主に怒られて店から追い出されてしまうのだ。

 

 

 ちなみに、ショップはいろんな種類があり、普通にお金を払って購入する通常自販機、面を超えてお金を持ち越せる銀行(ステージ間はダメ)、銀行に預けたお金でカード購入できるカード専用自販機、何が出てくるかわからない謎の自販機(実際は秒ごとに決まっているらしいが)、ライフやテクニック、戦闘不能を回復できる改造室、不要アイテムを売却できる質屋、そして前述のライダールーレットの7種類。販売物やショップは秒単位のテーブルからどれが出るかが選ばれているらしく、意外とランダム性が強い。もっとも、ショッカータワー以外ならば、目的のものが出るまで何度も入り直せばいいだけなんだけど……。

 

 

 ステージ内にうろうろしている戦闘員に接触すると、バトルになる。が、バトルになるときとならないときがあり、ダメージを受けてしまうことも少なくない。ボタン同時押しでバトルとか、そういう条件があってもよかったのにね。

 バトルは押し相撲形式で、Aボタン連打でパワーを溜めて敵に当たると弾き飛ばせるという仕組み。当然、パワー最大のときに当たると大きく弾き飛ばせるのだけど、パワーは最低に落ちてしまう。なので、当たる前にパワーをできるだけ高めるのが勝利へのコツだ。まぁライダーの能力によっては、レベルがどれだけ高くても一方的に押し負けるのだけど。ちなみに、バトルの制限時間は30秒。この間に戦闘員や怪人のLIFEを0にできないと仕切り直しになってしまう。

 

 

 また、パワーの差が一定値以上で、かつ壁との距離によっては、敵ごと壁を破壊できる。もちろん、壁の向こうに押し込まれた敵は一撃死だ(ライダーが一撃死される場合もあるけど……)。なお、ライダーが負けると、RPGの常として持ち金の半分を持っていかれてしまう(回収は不可能)。なかなかに手厳しい!

 

 

 バトルでは各種アイテムも使用可能。1回のバトルにつき1個、あらかじめセットしたアイテムを使用できるのだ。ナイフダイナマイトのようなダメージ手段のほかに、一時的に前進を食い止めるバリケード、壁にぶつけるまで身動きを封じるカプセルボール、スリップさせて押す力を低下させるとともに押される距離を倍増させるオイルといった補助アイテム、そして体力回復のパワードリンクと、特定ライダーが使うと必殺技が発動する必殺技アイテムが存在。怪人や戦闘員の能力を確認できる怪人図鑑もある(不要といえば不要なんだけど、見るだけで楽しいのは事実)。なお、必殺技アイテムと怪人図鑑以外のアイテムは、使うとなくなってしまう(セットだけでは消えない)。

 

 

 仮面ライダーのゲームなので、当然ながら必殺技も存在。バトル前にセットして、Bボタンで発動。簡単だね! ただし消費TECが足りないとセットできない。必殺技を使うタイミングは、基本的に開幕と同時がオススメ。そうすれば、必殺技のダメージに加えて、壁にぶつかったときのダメージも与えられてお得なのだ。特にLv1だと戦闘員4に押し負けてしまう1号と2号は、このテクニックがカギになってくる。

 

 

 登場するライダーは全部で6人仮面ライダーから『ストロンガー』までの主人公ライダーがプレイヤーキャラとして使えるのだ。ライダーマンが登場しないのは残念ではあるけれども、主人公というくくりでは致し方ないか。

 

 

 ライダー1号。最初の仮面ライダー。城南大学生化学研究所の学生である本郷猛が、悪の秘密結社・ショッカーに改造された姿だ。原作では何度かデザインがマイナーチェンジしているけれども、本作では初期のカラーリング。いわゆる旧1号スタイルでの登場だ。Lv1では戦闘員にも苦戦するほど弱いけど、豊富なTECを活かした必殺技戦法を取れば問題なく戦えるので安心。さすが技の1号といったところか。必殺技も多数修得するのも特徴で、戦う相手や残りHPにあわせて選んだ必殺技を惜しげもなく叩き込むのが戦闘スタイルとなっていく。ただ、SPEEDが遅すぎて、絶対に勝てない敵がいたり(壁に当てられない)、ジャンプ力が低くて1号だけでは越えられない地形があったりと、不遇さが目立つライダーでもあったりする。

 

 

 初期必殺技はライダーチョップライダーキック。特に仮面ライダーの代名詞ともいうべきライダーキックを最初から使えるのは大きい。でも、チョップのほうが使い勝手がいいので、使う場面はなんだかんだで少ないのが悲しいところ。追加修得の必殺技は第2話で蝙蝠男を倒したライダー投げ、第71話でアブゴメスを倒した飛び膝蹴りのライダーニーブロックイカデビルをはじめとした強敵を葬ったライダーきりもみシュートの3種類と、サイクロン号を使ってのサイクロン体当たり。サイクロン体当たりはゲバコンドルを倒した強力な必殺技のはずなのだけど、ライダーキックと完全に性能が同じという悲しさ。最初からライダーキックを修得している1号は、無理してサイクロン号を買う必要はないのだ……。

 

 

 ライダー2号。フリーカメラマンの一文字隼人がショッカーに改造された姿だ。空手と柔道の達人で、そのパワフルな戦闘スタイルから“力の2号”とも呼ばれたり。1号と同じように作中では何度かカラーリングが変わってるけど、本作では初期カラーリングのいわゆる旧2号で出演。パッケージでは新2号なのに……。“力の2号”の異名どおり、1号よりPOWが高く、逆にTECが低い。もっとも、POWが高いといっても、1号と同様にLv1だと戦闘員4に勝てないんだけどね! 弱いぞ仮面ライダー! しかし、そんな2号にも、凄い特技がある。空中でAボタンをめちゃくちゃ連打し続けると、その場に浮き続けることができるのだ! これを利用して、いろんな地形をやり過ごすことが可能。中盤以降は、この能力を活用して進むのがラクなのだ。

 

 

 初期必殺技はライダーチョップ。追加必殺技はライダーキック、一種の背負い投げのライダー返し、そしてライダーきりもみシュートの3種類。もちろん1号と同じようにサイクロン号サイクロン体当たりが使用可能。ライダー返しは1号の必殺技というイメージが強いけど、2号も使っていない訳ではない。とはいえ、ほかにもっと選ぶ技はあったのではないか? と思ってしまうところ。こういう選別は本当に難しい。

 

 

 ライダーV3。風見志郎。城南大学生化学研究所の学生で、本郷猛直属の後輩にあたる。両親と妹を秘密結社デストロンに惨殺され、自身も瀕死の重傷を負わされたが、猛と隼人に改造手術を施されて蘇生を果たした。最初期は復讐の炎を燃やしていたけど、1号と2号の尊い犠牲によって世界平和を守る使命に目覚めた男だ。力と技のダブルタイフーンがベルトに装着されているため、1号・2号に比べて格段に強いのが特徴。その辺もしっかり再現されており、とにかく強い。なんと、戦闘員4が最初から倒せるのだ! 凄いぞ強いぞV3! Lv2になれば怪人とも互角以上に戦えるため、V3から遊ぶプレイヤーも多かった(V3から始めると、ある意味あとで苦労するんだけどね)。

 

 初期必殺技はV3パンチ。ライダーチョップと同じ消費で威力はキック以上と、ずるさが光るV3。追加必殺技は意外と使用頻度は低く、トドメにもならなかったV3キック、ナイフアルマジロを仕留めたV3ドリルアタック、マシンガンスネークを爆散させたV3反転キック、そしてサイタンクをはじめとした強力怪人を葬ったV3錐揉みキック。ちなみに、V3にはサイクロン体当たりにあたるアイテム必殺技はなかったりする。まぁ、少しぐらい1号・2号に劣る部分があってもいいじゃない。それ以外が圧倒的なんだから。

 

 

 1号のお助けライダーはアマゾン。幼い頃、飛行機事故でアマゾンのジャングルに投げ出された山本大介が、長老バゴーの秘術によって改造された姿だ。今までのメカニカルなライダーと違って、完全に生物なのが最大の特徴かもしれない。“野生児”と称されるだけあって、アクションもワイルド。ゲーム内では唯一ブロックを一撃で破壊できるパワーとすさまじい移動速度で再現されている。必殺技はジャガーショック。追加でコンドルアタック大切断を習得。そしてアイテム必殺技はストーリーのキーアイテムだったガガの腕輪を使用してのスーパー大切断。とはいえ、そんな必殺技を使わなくても、無類の強さを発揮するんだけどね! というか、ボタンをまったく押さなくても、戦闘員1なら走るだけで倒せるぐらいに強いんだ。ライダー格差が大きすぎる。

 

 

 2号のお助けライダーはライダーX。秘密結社GOD機関に殺された神敬介が、瀕死の父による命がけの改造によって蘇った深海開発用改造人間・カイゾーグだ。必殺技は決め技として多用されたXキック、強敵マッハアキレスの高速移動に対抗するため生み出されたX二段キック(相手を捕らえて投げ飛ばし、空中で2発蹴る荒業)、マーキュリー回路搭載後に編み出した3段階の必殺技からなる複合必殺技・真空地獄車(相手を捕らえて回転しながら頭部を何度も地面に叩きつけ、戦闘力を失わせてから高空に投げ飛ばし、身動きが取れないところをXキックでとどめを刺す)の3種類と、アイテム使用による必殺技・ライドル脳天割り。ジャンプ力が高いものの、2号ライダーのジャンプ移動が便利すぎるため、なかなか出番がない。アイテム必殺技の威力なども含め、ゲーム内では何かと不遇な扱いを受けている印象のライダーだ。

 

 

 V3のお助けライダーは、さすらいの戦士・ストロンガー。城南大学アメフト部(放映当時、アメフトはちょっとしたブームだったのだ)出身の城茂が殺された親友の復讐のためブラックデビルの改造手術を率先して受けた結果生まれた電気人間だ。必殺技は電子チョップ(主題歌では電チョップ)。追加必殺技は多くの奇械人を葬り去った電キック、強力な高圧電気によって敵のメカニックを破壊する電ショックことエレクトロファイアー、人工落雷であるエレクトロサンダー。アイテム必殺技は、再改造によって埋め込まれた超電子ダイナモを使用した超電稲妻キック。設定上、ストロンガーの100倍のパワーを持つチャージアップ状態での必殺技だけあって、ゲーム中で最も強力だったりする(イラストは通常体だけど)。というか、ただでさえ強力なV3のお助けライダーが、同じぐらい強力なストロンガーというのはどういうことなんだ。

 

 

 ステージは1号のショッカーランド、2号のショッカータウン、V3のショッカーマウンテンから選んで進んでいく3ステージと、この3ステージをすべてクリアすると進めるショッカージャングル、そしてラストステージであるショッカータワーの全5ステージ。4ステージまでは4面構成、ショッカータワーは7面構成になっていて、意外と長丁場。しかも、中断セーブやパスワードなどの中断後復活要素はないので、一気にクリアする必要がある。この長いプレイ時間と、やり直しの効かない一発勝負のゲーム性こそが、このゲーム最大の敵なのだ(一応、隠しコマンドでのコンティニューはあるけど)。

 

 

 とはいえ、発売当時からもある程度攻略法は確立されていて、お金稼ぎが一番大変(1面にライダールーレットがない)なショッカータウンからスタートするのがスタンダード。戦闘員を倒して経験値を溜め、ブロックを壊してお金を集める。そんな繰り返しで20000円を溜めてゴールへ。たぶん、ここでかかる時間は1時間ぐらい。1面にかける時間としては、ゲーム中で2番目に長い時間になるはずだ。

 というか、1面をクリアしたら、ここからはスピードアップ。2面スタート地点そばにあるライダールーレットでお金を増やしてから、一部を残して全部預金。アイテムを買いつつゴールを目指すだけだ。あっという間に4面まで行けるはず。

 

 

 4面に到達したら本格的に戦闘開始。レベル上げのお時間だ。何度も戦闘を繰り返して、2号がLv4、ライダーXがLv3ぐらいになれば、いよいよボス戦に。待ち構えるのは二代目ショッカー大幹部・死神博士だ。これまではある程度ダメージを与えると逃げ出していたけど、ここでは正体を現してイカデビルに。このイカデビルはイカの脚でこちらを縛り上げて身動きできないようにしてしまう。壁との距離によっては壁破り一撃死させられるので、ボタンを押して壁との距離を調整しないといけなくなる。ここでライダーが2人とも死亡しちゃうとゲームオーバーに。つらいね。しかし、イカデビルの経験値は異常に高い。ゲームオーバーの恐怖におびえつつも、ここでしっかりレベルアップさせておくとショッカージャングル以降が格段に楽になるのだ。

 

 

 ちなみに、ゲームオーバー画面も少しコミカル。だからどうなんだって話だけど。

 

 

 次に挑むは1号のショッカーランド。ここは1面の最後にルーレットがあるので、そこまで急いで駆け抜けよう。戦闘もする必要なし! ブロックを1つぐらい壊して100円でも手に入れておけば、軍資金の心配すらしなくてよくなる。あとはルーレットで荒稼ぎ。その稼いだ金でアマゾンを購入し、全滅ゲームオーバーの心配をなくしてからレベルアップだ。4面でやってもいいけど、1号があまりにも弱いため少しはレベルアップさせておかないと、戦闘がつらすぎる。怪人が出てきたら、アマゾンに任せてしまおう。Lv1でも最強クラス怪人が出なければ、何とかなってしまうのだ。

 

 レベルをある程度上げたら、あとは4面の最後まで駆け抜けるだけ。ボスは初代大幹部のゾル大佐こと狼男なぜかゾル大佐版ではなく実験体のカラーリングだけど、そこは気にしないでおこう(当時は書籍資料が少なく、こういう取り違えも多かったのだ)。ほかの大幹部怪人と違って身動き封じをしてこないので、戦闘自体はラク。ここでレベル上げをするのもアリ。ただ、1号が安定して狩りをするにはLv5ぐらいは必要なので、ほかの場所でレベル上げをするか、「どうせショッカージャングル以降は1号でほとんど戦闘しない」と割り切るか選ぶことになる(嫌な割り切りかただな!)。

 

 

 初期3ステージで最後に挑むのはV3のショッカーマウンテン。ここはスタート地点そばにライダールーレットが配置されているという、ボーナスステージのような構成。このやさしさをライダー2号にも分けてやってくれ……。開始5分でお金を最大まで増やしたら、あとは道なりに進んでいくだけ。もちろん、途中でストロンガーを購入することを忘れない。というか、本当にあっさりクリアできるんだよ、ショッカーマウンテンは! 取り立てて何かいうこともないぐらいに!

 

 

 とはいえ、ステージ構成はわりとつらめで、結構シビアなジャンプアクションを強いられたりする。こういうところでバランスを取っているのかもしれないけど。ちなみに、待ち受けるボスは3代目幹部の地獄大使ことガラガランダ。しかし、名前の登録文字数問題なのか、あるいは単純なミスなのか、ガラガンダとして登場。ドラマ本編と異なる敵は狼男とガラガンダだけなので、”なんでよりによって”感がすごい。

 

 

 初期3ステージをクリアすると、1号2号V3が合流して挑むショッカージャングルに。そう、お助けライダーとはお別れなのだ! ここからは2号に切り替えて飛行しながら進み(前述のジャンプ移動ね)、届かない高さへはV3でジャンプするというのが基本となる。1号は戦闘でもほとんど出番がなくなるけど、致し方なし。ここも道中にライダールーレットがあるので、そこでお金を増やして……の黄金パターン。たぶん、4面全部をクリアするまでに、20分もかからないぐらい。パターンさえ確立すれば、本当にサクサク進むんだよ、このゲーム。時間配分のバランスが本当によくない。ちなみに、「ショッカージャングル その4」の地下通路には、入るとなぜか「その3」に戻されてしまうというバグが発生する場所がある。クリアフラグは立ったままなので、ボスエリアでボス(ブラック将軍)が出てこないため先に進めないというハマりが発生したり。解決法はある(ブラック将軍が出てくるまで戦闘を繰り返すorフィールドでライダーを死亡させる)ものの、発生させないに越したことはない。

 

 

 ボスはゲルショッカー大幹部のブラック将軍。もちろんヒルカメレオンに変身するのだ。で、このヒルカメレオンだけど、移動速度とパワーの関係で1号と2号では絶対に押し勝つことができなかったりする。なんそれ! なので、ブラック将軍は1号と2号で倒し、変身したあとはV3で倒す……というのが基本となる。もっとも、オイルとバリケードが効くから、一応1号と2号でも倒せない訳ではないのだけど。

 

 

 ショッカージャングルを突破すると、いよいよ最終ステージのショッカータワーに。ここは4面じゃなくて7面構成と長丁場。しかも、1面2面にはライダールーレットが存在しないという。つらい。なのでショッカータウン その1のように敵やブロックからお金を稼がないといけないのだけど、その敵やブロックがなかなか出てこない! ある地点にだけ敵とブロックがわんさか出るので、そこで稼ぐことになる。んで、ここで2面のぶんまで稼いでおくと、このあとがスムーズに。ちなみに、ショッカータワーのショップなどにはフタがされていて、スイッチを押すと一時的に開くという仕組みになっている。せっかくフタを開けたのに、目的のショップがでてこない! という事態が起きやすいため、プレイとは別のところでストレスが溜まるステージだ。なんとか2面を突破したら、あとは突っ走るだけ。長い道中に思えるけど、意外とさっくりいけるのだ。

 

 

 7面はボスエリアが存在せず、最初から出現しているゴールに到達すればクリアだ。その代わり、出てくる戦闘員に接触すると必ず戦闘になり、しかも絶対にショッカー首領が出てくるのだ。これがまためんどうくさい。全キャラ最速かつパワーが強いため、結構な確率で押し切られるのだ。まぁそれでもヒルカメレオンと違って、最高レベルのライダー1号で押し負けることはないので、その辺は親切かな、と。

 

 

 ショッカータワー その7は、最初から表に現れている出口に入ればクリア。最後だけは無料でクリアできるのだ。で、エンディングは正直なところショボい。『たけしの挑戦状』の「えらい!」よりちょっとマシな程度。とはいえ、個人的な見解としては「当時としては普通」だと思うのよね。90年代に入ると、またちょっと違うけど。

 

 

 後回しになってしまったけど、『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』のように多くの怪人が登場するのも本作の魅力。ショッカーランドに登場する怪人は地獄サンダー(26話)、ザンブロンゾ(30話)、モグラング(31話)、ドクダリアン(32話)、アルマジロング(33話)、エイキング(38話)。そして戦闘員は初期に登場したベレー帽タイプ。大幹部はゾル大佐と、正体である狼男だ。

 

 

 ショッカータウンはカメレオン男(8話。原作では基本的に「死神カメレオン」と呼称)、ゲバコンドル(11話)、ゴースター(41話)、イソギンチャック(49話)、ユニコルノス(51話)、ギルガラス(52話)。戦闘員は中期に多く登場した黒戦闘員。登場する大幹部は死神博士と正体であるイカデビル

 

 

 ショッカーマウンテンはクモ男(1話)、ジャガーマン(53話)、ザンジオー(劇場版)、カミキリキッド(66話)、シオマネキング(73話)。戦闘員は多くの人が“ショッカーの戦闘員”として記憶に刻んでいる黒骨タイプ。大幹部は体を労われ地獄大使ことガラガランダ(ガラガンダ)だ。

 

 

 ショッカージャングルからは、事実上ゲルショッカー編に突入。戦闘員も、もちろんゲルショッカー戦闘員に変化している。しかし登場怪人は完全にゲルショッカー編とは言い切れず、カマキリ男(5話)、コブラ(9話)、ガニコウモル(80話)、イノカブトン(83話)、ネズコンドル(89話)、改造ネズコンドル(90話)の混成軍に、にせライダー1号(92話)。大幹部はブラック将軍ことヒルカメレオンだ。

 

 

 ショッカータワーはショッカージャングルの怪人に加え、さらにはサボテグロン(14~15話)、カニバブラー(19話)、ドクガンダー(成虫。21話)が登場。おまけににせライダー2号(93話)も。それどころか、仮面ライダー名物・再生怪人とばかりに、大幹部たちの変身体も再登場(再生怪人なのに、前よりもパワーアップしている!)。さらには首領も登場するので、豪華といえば豪華なステージになっていたり。

 

 

 問題点は山のようにあるけど、本当の問題は“長い”という1点だけキャラゲーとしては、しっかりツボを押さえてある作りで、賛否あるもののコミカルな動きもSDという媒体を考えれば悪くなかったり。とかく、クソゲーと言われがちだけど、そこまで悪いゲームではないのですよ? 「序盤に怪人と遭遇すると、ほぼアウト」という運要素もあるものの、一部の敵が使用してくる一撃死も、ゲージの調整次第で回避できるなど技術介入の余地もあるし。ライダールーレットを駆使すれば、4時間ぐらいでクリアできるしね(小学校のころから数えて、数えきれないほどクリアしているんですよ、なんだかんだで)。評価が固まった感のある今こそ多くの人にプレイしてもらいたいものの、版権ゲームなので移植は絶望的。望みは仮面ライダーゲームが出たときのおまけか。

 

 そういう訳で、今回はここらでおしまい。大好きなゲームを紹介した次は……やっぱり、大好きなゲームの紹介かな? というか、すでに仕込みは済んでいるし。なるべく早く更新したいけど……いつになるか。