ゲームで適当に遊ぶ

ファミコン中心に、いろいろなゲームを遊んだ感想とか適当に

It's good enough for me. Yeah yeah yeah yeah yeah

 まさか金曜ロードショーで映画『グーニーズ』が放映する日が来るなんて。しかも、それがライバル局であるTBS版の吹き替えだなんて! びっくりたまげた文左衛門ですよ。そういう訳で、第35回は当初の予定を変更してこのタイトル!

グーニーズ2
フラッテリー最後の挑戦

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  1987年3月18日にリリースされた探索型アクションゲームで、コナミからリリース。同時期に発売されたタイトルには『南国指令!!スパイvsスパイ』『さんまの名探偵』『花のスター街道』『ロストワード・オブ・ジェニー 失われたメッセージ』『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』『魔界島 七つの島大冒険』など。わりと悪い意味でファミコン史に残る伝説的なゲームが名を連ねている気がするのけど、この辺は偶然の産物としておきたい。しておくんだ!

 

 

 大ヒット映画グーニーズをベースにした完成度の高いアクションゲームがファミコンで大ヒットしたというのは、前に語ったとおり。本作は、その続編となるわけだ。映画に続編はないのにね! そのせいか、本作は映画『グーニーズ』の権利を持っているワーナー社にナイショで制作されて、結果すげぇ怒られた……なんていう都市伝説が存在したり。もし、これが本当なら、そのあとコナミがワーナーのマスコットキャラクターでもある『バックス・バニー』をゲーム化できたはずはないし、アメリカで販売されていないと思うのだけどね。実際はどうだったかは知らないけど。教えて詳しい人!

 余談だけど、北米版ファミコンことNESNintendo Entertainment Systemでは、最初の『グーニーズ』は販売されず(APPLE][/コモドール64/アタリ8bitコンピュータ用ソフトに許諾が下りていた関係で、ファミコンには許諾されなかったとかなのか?)、この『グーニーズ2』がいきなりリリースされることになったとか。1が存在しないゲームをいきなりおもちゃ売り場で見たアメリカの子供たちの心境はいかに……。

 

 

それはさておき

 

 

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 映画版の事件のあと、グーンダックスの町で楽しく過ごしていたグーニーズのところに、刑務所から脱獄したフラッテリー一家から挑戦状が届く。何でも、グーニーズが偶然から知り合って仲良くなった人魚(!)のアニーを捕まえたという。彼女を返してほしければ、1人ずつアジトに行って挑戦を受けないといけないという。1人、また1人と挑戦し、返り討ちにあってつかまってしまうグーニーズの面々。最後に1人残されたマイキーは、無事グーニーズとアニーを救出できるのか!?

 ……というのが、大まかなゲームのストーリー。なんだよ、人魚のアニーって! いきなりオリジナルキャラクターが登場するあたり、いかにもファミコンゲームって感じがするよね! しかし、こんなオリジナルキャラクター、当時人気だった双葉社ファミコン冒険ゲームブック』シリーズのアレンジに比べれば全然かわいいものではあるのだけど……(そういう問題ではない)。

 

 

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 システムとしては、双方向スクロール式探索型アクションゲーム。マップ内には扉が点在しており、内部の3Dダンジョン風の簡易迷路を探索してアイテムを手に入れたり、捕らえられたグーニーズを解放したりするのだ。今作のマイキーは前作とは打って変わってヨーヨーが武器となる。もちろん原作映画にはない要素だ。恐らくだが、当時大流行していたTVドラマスケバン刑事シリーズの影響が強いと思われ。ちなみに、ソフト販売時には抽選で5000名に特製ヨーヨーが当たるキャンペーンが行われており、テレビCMも打たれていた。このヨーヨー、CMでしか見たことないのよね……。もしも手に入るならば、欲しいファミコングッズではある。

 

 

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 キビキビしたキーレスポンスのいい前作に比べて、少しだけ動きにクセがある本作。とはいえ、87年のファミコンソフトらしく、背景やキャラクタースプライトなど、グラフィック面は大幅に強化されていたりはする。特に背景に関しては、前作など比べ物にならないぐらい書き込まれており、さすがコナミと唸らされること請け合いだ。

 

 

 

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 その代わりなのか、フラッテリー一家以外の敵は、ヘビやクモ、正体不明の羽が生えたガイコツ、鎧、ペンギン、シロクマと、よくわからないものばかり(一応、すべての敵キャラクターには名前がついているのだけど、ここでは割愛)。ちなみに、フラッテリー一家はジェイク(長男。劇中ではヘタクソなオペラを歌っていたほう)とフランシス(次男。劇中ではヅラをかぶってた短気なヤツ)で攻撃方法が異なり、ジェイクは銃を乱射、フランシスは3WAYの洋弓を放ってくる。お前ら、そんなキャラクターじゃなかっただろ……。なお、フラッテリーママは説明書にはボスキャラとして描かれているけれども、タイトルデモやゲームオーバー時、そしてエンディングにしかでてこない。この辺、容量の都合でカットされたのか、ゲーム内容は気にせず説明書を作ってしまったのか、気になるところではある。知ってる人、いないかなぁ……。

 映画にも出てきた廃レストランを彷彿させるログハウスに洞窟、さらには海中まで、冒険の舞台は幅広い。洞窟は床が凍りついていたり、激しく滝が流れていた李、火山のように噴火するクレーターがあったり、さらには何かが落下してきたりと、マイキーの行く手をさえぎる仕掛けが多くある。凍りついた床以外は触れるとダメージを受けるので、タイミングをはかって進まないといけなかったり。

 また、この手の探索アクションにしては珍しく、ライフ制+残機制を採用。ライフの初期値は2だけど、グーニーズを助けるごとに1メモリずつ増えていき、最終的には8まで増加する。ダメージはライフゲージ半分とか1/4とか、わりと細かい単位で受けていくので、上限が1増えるだけで死ににくさが格段にアップ。こういう風に、パワーアップがゲームの目的と結びついているっていうのは、結構好みだったりします。

 

 

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 アイテムは前回も存在した爆弾パチンコヘルメットジャンプシューズのほかにも、ハシゴハンマーろうそく潜水服メガネなど多岐にわたっている。たまに落ちている受信機グーニーズが捕らえられている位置が地図に記されるようになり、トランシーバーは使うと様々な通信を傍受できるように。全部のアイテムを獲らなくてもクリアできるのだけど、もちろん全部集めたほうがラクになるのはいうまでもない。

 

 

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 攻撃方法は前述のヨーヨー以外にも、遠距離攻撃できるパチンコ、行きと戻りで複数の攻撃判定が発生するブーメランも存在。また、隠し扉を発見したりもできる爆弾と、爆弾より威力が高い火炎瓶もサブウェポンとして用意されている。前作と違って上+Bで使用するので、『1』をプレイした直後だとミスしたりも。ちなみに、下+Bだと、今作ではしゃがみ攻撃が発生する。半キャラほどだが攻撃の当たり判定が小さくなるので、ジェイクの銃撃を避けながら攻撃したりなどの応用テクニックも存在する

 

 

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 3D迷路は表マップと裏マップをつないでおり、ここを使って双方のマップを行き来してアイテムを手に入れたり、グーニーズを助けたりする。また、3D迷路にはアイテムやグーニーズ以外にも、コナミマン謎の老人半魚人などもいたり。また、金庫にはアイテムや情報が、壁面にはアイテム類や扉が隠されていることもある。これらを探すのも、このゲームをクリアするために必要な事項だ。隠しアイテムや扉は、壁を叩いたりメガネで見たりすれば発見できる。そのため、はじめて訪れた場所では、壁を叩いたりメガネをかけたりと忙しいのだ。なお、隠されたオブジェクトは壁面だけじゃなく天井や床にもある。そのため、一部では「壁殴りゲー」と揶揄されたりも。

 

 

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 なお、3D迷路のメッセージは、キャラクター節約のためかすべてカタカナに。そのため、ちょっとだけ可読性が悪い。87年のゲームなので、この辺工夫してほしいところではあったけれども、ここに容量を割くならばゲーム本編に力を入れる……という判断自体は悪くない(というか、むしろ正しい)。あと、各所にいるコナミマンは単なるにぎやかし要員ではなく、何回でもライフを全快してくれるお助けキャラクターだ。場所をしっかり覚えておくと、ピンチのときに役立つこと請け合いだ。ちなみに、1度でもコナミマンを殴ってしまうと、それ以降は回復してくれなくなる。そりゃそうだよね。 

 

 

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 ゲームオーバーになるとフラッテリーママがでてきて挑発してきたり。ここではコンティニューするか、パスワードをとって中断するかを選べるのだ。ありがたいね! ただ、コンティニューとパスワード、どっちを選んだ場合でも、カギ、爆弾、火炎瓶のストックがなくなってしまう。つらいね! それはともかく、フラッテリーママは演じたアン・ラムジーそっくりだけど、ジェイクとフランシスはまったく似ていなかったり。

 

 

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 あっちに行ったりこっちに行ったり、ときにはカギやハートをかき集めるために雑魚敵を倒し続けたり……。今作におけるグーニーズの面々は、前作と違って原作の個性を持っていたりする(明確に言及はされていないけど、なんとなくわかるよね)。なので、誰が誰だか推測するのも楽しいかも。

 

 

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 んで、そうしてグーニーズ全員を救出したあとに海底の牢屋まで行くと、見事アニーを救出できるのだ。そして逮捕されるフラッテリーママ。唐突にでてきたレポーターの正体は……。いやぁ、そうだったんですね!

 

 

 ファミコン史に残る大傑作だった『1』に比べると見劣りしちゃうものの、なんだかんだで遊びごたえのある名作。前作に引き続きキーキャラクターであるスロースがいなかったり(MSX版にはいるんだけどね)、オリジナルキャラのアニーが唐突にでてきたりと疑問点はあるものの、やっぱり面白いんですよ。版権の関係か、『1』と同じく移植にはまったく恵まれないのは悲しいかぎり。キャラクターを差し替えたりしてリリースすることはできませんかね? できませんね。残念。

 

 

 金ロー上映記念に予定を差し替えて緊急更新した今回。なので、次の更新はもう準備できてたりするのよね。そういう訳で、次回「見知らぬ星に飛び込んだ」は近日中に更新する予定! 予定は未定! 決定にあらず!