ゲームで適当に遊ぶ

ファミコン中心に、いろいろなゲームを遊んだ感想とか適当に

今でも映画第2弾を待ってるんですよ?

 前回の更新からずいぶんと間が開いてしまいました! 何をやろうか考えた挙句、結局はストックしていたネタの消化に走ってしまった今回の紹介タイトルはこちら!

グーニーズ

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  原作は1985年公開のジュブナイル映画。のどかな港町・グーンドッグに住むマイキーの家は、明日までに多額の借金を返済しないと立ち退かないといけなくなってしまう。屋根裏部屋で偶然にも伝説の海賊・片目のウィリーが残した宝の地図を発見したマイキーは、この財宝を発見して借金の返済をすることを思いつく。しかし、彼は知らなかった。財宝が隠された洞窟の入口になっている廃レストランが、刑務所から脱獄したギャングのフラッテリー一家の潜伏先になっていることに……。

 

 たぶん、これを読んでいる人にはおなじみかもしれない、冒険アクション映画の大傑作。大傑作ですよ、ええ。定期的に「メンバーが集まっての続編」が噂され、世界中のファンが色めきだったところに「そんな話はないよ!」となってズコーとなるのもおなじみとなった作品でもあります。というか、そんな話がでるぐらい、この映画は大人気なんです。ホントだよ! 信じてよ!

 

 で、ファミコン版は1986年2月21日にコナミから発売されたアクションゲームで、コナミファミコンタイトルとしては初の非移植モノ。『グーニーズ』のゲームとしては事実上2作目にあたるタイトルで、今回紹介するものではない第1作はAppleⅡ/Atari 8ビット/コモドール64用だった。この第1作はのちにMSXに移植されることに。もちろん、日本での発売はコナミMSX版はクリスマスシーズンにリリース(1985年12月23日発売)されたことも影響してか、こちらも大ヒットしたとか。ゲーム性は全然違うからファミコン版のつもりでプレイすると面食らうこと間違いなしだけれども、面白いゲームでしたよ。友人の家でプレイしただけだから、詳しいことは語れないけどね!

 

閑話休題

 

  ファミコン版はオーソドックスな双方向横スクロールアクションゲーム……とはいえ、当時のファミコンで双方向スクロールするゲームはあまりなかったり。あまりなかっただけで、まったくなかった訳じゃなかったけど。

 それはともかく。Aボタンでジャンプ、Bボタンでキックというボタン割り振りもスタンダードだけれども、一世を風靡した『スーパーマリオブラザーズ』と、この『グーニーズ』で確立されたところはあると思う。完全に私見だけどね!

 そして、コナミはこの『グーニーズ』と、その前後に発売する『ツインビー』『グラディウス』『がんばれゴエモン! からくり道中』で完全に人気メーカーの地位を不動のものにし、子供心にも「ナムココナミのどっちかを買っておけば安心」と刷り込まれていくことになるのだけれども、それはまた別のお話。

 

 

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 敵を倒して爆弾を手に入れ、牢の扉を破壊して中のアイテムをゲット。そしてステージごとに配置されている仲間とカギ3本を集めてから出口に向かうとステージクリア……というのがゲームの基本的な流れ。ただし、仲間は助けなくても先に進めてしまうので注意が必要。ステージ5クリア時点で仲間が5人いない場合は、強制的にステージを戻されてしまうという仕組みになっている。オールドゲームにありがちなパターンだね!

 

 

 

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 そして各ステージでは特定の行動をするとダイヤやアイテムが入った袋、得点の隠しキャラが出現。ダイヤは8個集めるとライフが全回復し、アイテムは特定のトラップや攻撃を無効化できる便利な代物。そして隠しキャラは当時の基本フィーチャーで、これを探すのも楽しみのひとつだったのだ。

 

 そして牢からは仲間やカギ以外にも、ライフ回復手段の赤いツボ(獲得すると25%回復)や飛び道具のパチンコ、そして1UPする金のツボなどが出現する。金のツボはダイヤを32個集めた次のステージの牢に、赤いツボの代わりに出現する。得点でエクステンドするとはいえ、残機が増えるのは本当にありがたい限り。残らずダイヤを集めていけば、ステージ4のどこかに出現するのだ。ちなみに、仲間とカギ以外のアイテムは、ステージ2からステージ5の間でしか出現しない。つまり、たとえダイヤを32個集めたとしても、ステージ1とステージ6には金のツボが出ないということを覚えておこう。

 

 

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 ステージ1は廃レストラン。映画ではフラッテリー一家のアジトになっていた場所ね。ここで基本の動きを修得しながら隠されたアイテムを探す楽しみを知っていく……というチュートリアル的なステージとなっていて、隠しアイテムの出現方法はBボタン。つまり、攻撃をしていると出現する仕組みになっている。「ここでキックするとダイヤが出るんだぜ!」みたいな口コミを期待してのコマンドだったんだろうなぁ、と。

 

 

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 ステージ2は地下道。レストランの地下にあった、隠し財宝の眠る洞窟への入口だね。ここは天井にバーナーが設置されていて、当然触れると大ダメージ。しかし、ステージ1で耐熱服を手に入れているとダメージが無効化できるのだ。しかし、なんでただの地下道にバーナーがあるのだろうか……。あと、このステージからパチンコと赤いツボが出現する。最初の方に開けた牢に赤いツボやパチンコが入っていたら、あえて取らずに通過してあとで入手するというテクニックもある。

 

 

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 ステージ2と3の間には洞窟ステージが存在。動くガイコツのガラガラ、コウモリのキィーイ、そしてシャレコウベのカパなどがマイキーに押しかかってくる。でも、通過するだけのステージなので攻略は簡単。隠されたダイヤを取りつつ速攻クリアだっ!

 

 

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 ステージ3は配管。映画ではヒロイン2人がびしょ濡れになった場所だね。配管から水蒸気が噴き出してくるけど、ステージ2で防水服を手に入れていれば無効化できる。また、このステージから片目のウィリーの幽霊(説明書ではゾンビ)が出現するように。パチンコでしか倒せないので、ここからはパチンコ所持が重要になってくる。

 

 

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 ステージ4は洞窟。天井から吊り下げられている岩につぶされると一発ミス。岩は2回連続で落下したあとに一拍置くというシステムになっているので、回避するのはそんなに難しくない。問題はむしろ岩の向こう側にうろつく敵だったりするのだ。

 

 

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 ステージ4とステージ5の間にも洞窟ステージが。基本的にやることは前回の洞窟ステージと同じ。もちろん、出現する敵の種類に変わりはないし、ダイヤもきちんと存在。簡単なステージなので、ノーダメージで切り抜けよう。

 

 

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 ステージ5は地底湖。流れる滝が印象的なステージだ。天井が低くてジャンプ高度が十分にとれない地点で溝を飛び越えないといけない場面があったりと、全ステージで一番ミスしやすいステージだったりする。

 

 このステージからタコのオクトパックと魚のマーボウが出現。オクトパックはゆっくりうろうろするだけだけど、マーボウは画面下から飛び出してきて、放物線を描きながらまた画面下に消えていく。倒しにくく、とてもやっかいな敵だ。対策はひとつ……画面下にはいかないこと。

 

 ここまできちんと仲間を5人集めていれば、いよいよステージ6へ。もし5人いない場合は、ステージ1からやりなおしとなる。めんどくさい! 周回は増えないので、これを利用して何度も得点を稼ぐ……というテクニックもあるみたいだけど、現実的ではない。普通にクリアしていったほうが得点稼げるんだよ!

 

 

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 そしてステージ5とステージ6の間にも洞窟ステージ。やることは同じ。説明も割愛! ダイヤを効率よく集めて、素早くクリアしよう! ここまできちんとアイテムを集めていれば、ダメージを受ける要素はガラガラの体当たりだけのはずなので、ほとんど歩いているだけでもOKなのがありがたい。

 

 

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 ステージ6は沈没船。映画でもクライマックスシーンに用いられたアレです。ここの牢にはステファニーか宝物(得点アイテム)のどれかしか入っていないのだ。下からはマーボウがひっきりなしに飛んできて、フラッテリーギャングはうろうろしているという最終ステージにふさわしい敵陣だけど、ステージ自体は短くて簡単にクリアできる。ここを突破すれば感動のエンディングだっ!

 

 

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 んで、クリアするとボーナス点を獲得したあと2周目に突入。2周目は敵からのダメージがアップし、また、隠しアイテムの出現方法が変化。ちなみに、隠しアイテムは奇数周は1周目と、偶数周は2周目と同じ出し方になる。某無謀な洞窟探検家と違って、周回ごとに変化しないのは親切設計だね! いや、ホントに!

 

 

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 全然関係ないけど、残機の表示はなぜか16進数だったりする。9までは普通に増えるのだけど、10以降は謎の記号に置き換えられていく。そして17機まで増えると今度は「10」表記になるのだ。有志の確認によると128機まで到達するとバグるらしいのだが、今回はそこまで確認できなかった。17機になるのにだって5周ぐらい必要なのに、128機なんて何周すればいいのやら……。

 

 

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 で、アイテム一覧。左から爆弾、耳栓、防水服、ヘルメット、耐熱服、リュックサック、鎧、ハイパーシューズ、パチンコとなっている。集めなくてもクリアできるのだけど、当然道のりは厳しくなったり。

 

 爆弾は消費アイテム。下+Bボタンで設置でき、数秒後に爆発する。牢を破壊し、敵を一撃で倒せるのだが、爆発に巻き込まれるとミスに。実は原作にもしっかり登場するアイテムなんだけど、当然ネズミやタコを倒して手に入れる訳じゃない。ちなみに所持数は1つまでなんだけど、リュックサックがあれば2つまで持ち歩けるように。

 

 耳栓はステージ1に登場。フラッテリーギャングのヘタクソなオペラに当たってもダメージを受けなくなる。オペラを歌うのは陽気な兄貴のほうで、銃を撃ってくるのはカツラをつけている弟のほう。こういうところでも原作再現してたりするのだ。

 

 防水服はステージ2。持っていない場合、ステージ3でも出る。天井から落下してくる水滴や配管から噴き出す水蒸気、さらには地底湖の滝に当たってもノーダメージになる。すごいぞ! 防水服! 耐熱服はなくてもなんとかなるけど、こっちは絶対に手に入れておきたいところ。無効化できるダメージの種類が多いのだ。

 

 ステージ3で出現するヘルメットは、落下物からのダメージを無効化。具体的には落石。落石はステージ3~5の特定地点で発生するので覚えておけばなくてもなんとかなるんだけど、やっぱりあったほうが便利なのだ。

 

 ステージ1(持っていない場合はステージ2)で手に入る耐熱服は、ステージ2の天井に設置されたバーナーからのダメージを無効化。最悪、これは取らなくても大丈夫。なんといっても、必要になるのはステージ2だけだからだ。

 

 最大のキーアイテム・鎧。拳銃の弾、ガラガラの骨、カパ、キィーイなど、いろんな攻撃を無効化してくれる便利アイテムだ。これを入手するかどうかで、ステージ4以降の難易度が大きく変化するといっても過言ではない。いや、ホントホント。正式名称は「聖なる鎧」らしいのだが、説明書には「鎧」としか記載されていない。謎が多いアイテムでもあったりする。余談だけど。

 

 ハイパーシューズ。ステージ3からいけるショートカットステージだけで効果を発揮するアイテムで、ジャンプ力が3倍になる。これでガケを飛び越えて先に進むとステージ4をショートカットできる。ショートカットステージには牢が1つだけあって仲間を救出できるのだけど、ステージ3で救出しわすれるとやりなおし決定となる。また、ダイヤの獲得数なども減ってしまうので、ショートカットするのはあまり得策ではなかったりする。手を抜くと自分にしっぺ返しが返ってくるのだ。

 

 

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 ステージ2~6には隠しキャラも。出現させて取ると5000点、時間経過して消えてしまうと1000点のボーナス点。得点にしかならないけど、つい探して取ってしまうのだ。にくいねコナミ。この隠しキャラは当時のファミコンゲームの基本フィーチャーで、いろんなゲームに仕込まれていたのだ。グーニーズに出現する隠しキャラはコナミ監督(発売当初はスピルバーグ監督とされていた)、のちに主役に抜擢されるコナミマン(コナミマン太郎)、ツインビービックバイパー、酔いどれタヌキ、UFO、福太郎。このうち、ツインビービックバイパーは、同時期に発売したファミコンゲームのプロモーションにもなっていたのだ(ツインビーは1月4日、グラディウスは4月25日発売)。

 

 

 シンディ・ローパーが歌唱した主題歌「The Goonies 'R' Good Enough」のアレンジをはじめとした耳障りのよいBGMの数々。思い通りに動かせる軽快な操作性。多彩なステージと豊富な隠しアイテム……と、当時のファミコンキッズにとって理想的なアクションゲームのひとつだった。ホントに、当時の人気アクションゲームは、この『グーニーズ』か『スーパーマリオブラザーズ』だったんですよ? 今遊んでも十分楽しいアクションゲームの傑作なんだけど、版権ゲームだったせいか移植には恵まれず、現在でも実機でしかプレイできないタイトルだったりする(移植はシャープのX1と、ディスクシステム、それにVS.システム(海外向け)ぐらい?)。それでも、当時の普及率の関係で入手しやすいタイトルでもあったりするのは、唯一の救いかもしれない。

 これは完全に余談だけど、この『グーニーズ』の大ヒットで気をよくしたのか、コナミはこのあと映画を中心とした海外版権を多数ゲーム化していくことに。X-MENとかT.M.N.Tとかタイニートゥーンとかキングコング2とか。どれもコナミらしいよくできたゲームなので、いつかきちんと取りあげたいところ。X-MENはアーケード専用タイトルだから紹介できないだろうけどね!

 

 そんなこんなで今回も終了! 長々と間が開いてしまったので、次回は素早く紹介したいところ! せっかくあのタイトルが発売した日が近い訳だしね!