ゲームで適当に遊ぶ

ファミコン中心に、いろいろなゲームを遊んだ感想とか適当に

ミンキナーサは出てこない

 第19回! なんか知らないけど、前回の『ギャラクシアン』は多数のアクセスがあったみたいで、みなさん本当にありがとうございます! なるべく間を開けないように、早め早めの更新を心がけたい……ということで、今回はこれ!

魔法のプリンセス ミンキーモモ
リメンバードリーム

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  原作アニメは1991年に放映した魔法のプリンセス ミンキーモモ。これは1982年に放映した同タイトルのアニメのキャラクターを利用した新作で、続編やリメイクというポジションにはない「別アニメ」扱いとなっているらしい。そのため、それぞれの設定から、第1作を「空モモ」、第2作目を「海モモ」と区別することも多い。

 

 どちらかといえばお気楽で明るい(とはいえ、中盤以降の展開は決して「お気楽で明るいだけ」とはいえないのだが……)第1作に比べ、当時の社会問題を多く扱った第2作は重く切ないストーリー展開になることも多かった。

 

 ちなみに、原案・シリーズ構成は故・首藤剛志戦国魔神ゴーショーグンで一躍名を上げ、第1作目のほうの魔法のプリンセス ミンキーモモで不動の人気を確立し、のちにアニメポケットモンスターの構成・脚本も担当した脚本家だ。氏の独特のコミカルでキャッチーなセリフまわしは、「海モモ」でも十二分に活かされている。

 

 で、ゲームはというと、1992年7月29日にユタカ発売のアドベンチャーゲームとなっている。ユタカはあまり聞きなじみのない会社だけど、当時のバンダイと業務提携をしていた玩具メーカー(子会社ではない)で、新正工業(ミニカーブランド「シンセイ」で有名だった)とユタカ(合併前のメイン玩具不明)が合併してできた会社だ。ユタカはバンダイが版権獲得したアニメのフックトイやチープトイを販売したり、あるいは業界の都合からバンダイでは出せないアニメ作品の玩具を販売したり。『ゲッターロボ號』の磁鋼合体とかね。ちなみに、ユタカは2003年にバンダイガレージキット部門と合併して商号をポピーに変更、のちのグループ再編で旧ポピー(超合金のメーカーね)の流れを汲むプレックスと合併して消えるのだけど、それは別のお話。

 

 

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 気力をなくしてしまった街の人の活気と夢を取り戻すため、マリンナーサ(「海モモ」における夢の国)の秘宝であるドリームパールを集め、マリンナーサから脱走したマフィアのバグーを倒すのが目的となるアドベンチャーゲーム。街の人のお願いやトラブルを解決していくと、ドリームパールが手に入る仕組みになっている。次にやることが分からなくなった場合は、金物屋さんに話しかけるとヒントを教えてくれるのはうれしい限り。あと、説明書には途中までの攻略情報が虫食いメッセージで記載されていたりする。こういう気配りはメインターゲットである女児にはありがたいよね!

 

 

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 そして! お願い事やトラブルに臨むと、モモは魔法のステッキの力を借りて大人の姿に変身するのだ! 変身後は、そのお願い事やトラブルを解決するのにふさわしい力を得ているので、そのトラブルも難なく解決できる! この辺、アニメと共通しているね! ゲーム中に登場する変身スタイルは4種類。どれもかわいらしいぞ。

 

 

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 しかも! 変身はアニメーションで再現! 当時としてはかなりのハイレベル! この辺、キャラクターゲームとしての面目躍如。画面がピカピカ光ってはい、終わり……とならないあたりに、開発者の熱いこだわりを感じられる。

 

 

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 そして、変身した状態やモモ状態で挑めるミニゲームはボス戦を除いて5種類あり、クリアすると街中にあるゲームセンターでいつでも再プレイできる。ただ、ミニゲームはなかなか歯ごたえのあるものがそろっていて、なかでも「ドクター?モモ」は単独でもリリースできるんじゃないか? と思わせる完成度になっている。というか、今回の記事を書くに至って、ゲームセンターで何度も何度もプレイしてしまいましたよ。

 

 

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 ちなみに、ゲームセンターでは占いもできるのだ。生年月日と今日の日付を入力すると、今日の運勢を占ってくれるというカンタンな代物だけど、メインターゲットである女児にはぴったりのミニゲームだ。この手のゲームの占いは開発時期の問題で2000年以降に対応していないことも多いのだけど、本作は2020年の占いもできる! 凄いぞ!

 

 

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 パパさんやママさん、それにおともの3匹にマリンナーサの王様とお妃もしっかり登場。メッセージウィンドウでの登場がメインだけど、しっかりと描き込まれているのがわかる。おともは第1作と名前が違うから、最初「なんで!?」ってなったのは秘密(だって、第2作はほとんど見てなかったから……)。全然関係ないけど、この記事を書くのに際して「海モモ」の情報をいろいろ調べていたら、パパさんママさんに本当の子供がいないのには「すげぇ重い裏設定」があることを知ってしまう。重い、重すぎるよ首藤剛志先生……。裏設定でとどめておいて正解だよ、これ。

 

 

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 街を行ったり来たりしてドリームパールを集め、自宅の近くでバグーに遭遇したらいよいよ終盤。洋館に突入してバグーとの対決になるのだ。バグーとの対決はモモの魔法を駆使して戦うアクションゲーム。まずはミニバグーが待ち構える4つの部屋を突破していくのだ。バグーはたまに弾を撃ってくるだけで動かないので倒すのはラク。ただ、妨害してくる幽霊がやっかいなので、こっちもやっつけていく必要が。ちなみに幽霊は魔法を当てるとしびれて動かなくなり、体当たりするとすっ飛んでいく。すっ飛んだ幽霊をバグーに当てると大ダメージなので、クリア時間の短縮も狙える。

 

 

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 4つの部屋を突破したあとは、巨大バグーとの一騎打ち。こちらは魔法を直接当てられないので、幽霊をぶつけてダメージを与える必要がある。バグーは手にした箱から歯車だの椅子だのを投げてくるので、これを避けながら幽霊を5回ぐらい当てると勝利となって、感動のエンディングとなる。

 

 

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 クリアまでの所要時間は短い(撮影しながらのプレイでも3時間ちょい?)ものの、バリエーション豊かで歯ごたえのあるミニゲームとおつかいアドベンチャーが組み合わさった「意外と面白いゲーム」だったりする本作。 ただ、メインターゲットである女児には、ミニゲームの難易度はちょっと高すぎるのでは? と思わないでもない。それでも、オープニングデモや変身デモ、エンディングでのモモダンスや1枚絵などの完成度は高く、女児だけでなく大きなお友達も大満足まちがいなし。もしかしたら、隠れた名作と言っても過言ではないかもしれない。いや、ホントホント。

 

 

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 アドベンチャーゲームは動画から切り出したりしなくていいから、撮影がラクでいいね! 次もアドベンチャーゲームで行きたいところ! 今月は終盤に行くにつれて忙しくなっていくはずなので、前半に多く更新していきたい! そんなあたりをシメにして、第19回もこの辺で終了! 次回はなんにするかなぁ……。